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絵本旅行社ブログ

 前を向いてゆっくり歩こう 〜ゆきなの挑戦の日々〜
■読書進化論

勝間和代.読書進化論:人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか
小学館101新書,2008.

本は好きだが、「新書」はほとんど読まない、買わない。
そんな私がなぜこの本を買ってしまったのか。
理由はただひとつ。

「題名にひかれたから」

失礼ながら私は、「勝間和代」というお名前を存じ上げなかった。
リアル書店では、児童書と文芸コーナーしか見ないし、
片田舎の主婦という職業柄、移動はほとんど車で、
電車の広告を拝む機会などない。
テレビはあんまり見ないし、新聞も購読していない。
つまり、勝間さんのプロモーションにひっかからない部類の人間だったのである。

ネット書店で買った理由も、読みたくてというよりは、
なんとなく買ってしまったという感じ。
でも読み進めるうちに、これは「なんとなく」ではなく、
戦略にハマッタノダと確信した。
“第四章「売る」仕組みを進化させる”には、以下のような一節がある。

「2008年の私の挑戦は、新しい顧客に対してどのようにアプローチ
していくかということです。」

あー、勝間さん。スゴイ営業力ですね。
私、つかまっちゃいましたよ。

内容は「実験的要素をもつ読書からはじめる自己啓発本」とでもいえば
いいのだろうか。
題名から私が想像していた読書論とは異なっていたが
堅苦しくなくて読みやすかった。

勝間さんは、本にはさまざまな可能性があり、
読書には人を進化させる力がある、と述べている。
ただ、自分を進化させるためには「読む技術」が必要であると。
加えて読んだだけで終わりにせず、本のアドバイスを実行に移すことも
必要であると。

でも、行動を実行に移すには勇気がいるものである。
だから、勇気のハードルが低く実行に移しやすい提案がある本というのが
読者にとってのご利益本なのだという。

そんな角度からこの本を見ると、
読者の立場から、書店の立場から、出版社の立場からと
手抜きに見えてしまうほどたくさんの実践と成果の引用がある。
初心者でも行動したくなるような仕掛けが施されていることがわかる。

仕掛けは他にもある。
出版社サイトに特設されているウェブ版『読書進化論』
http://sgkn.jp/katsuma/>、
『読書進化論』ブログ【勝間和代のBook Lovers】
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/book_lovers/>、
印税寄付プログラム Chabo! <http://www.jen-npo.org/chabo/>、
インターネットラジオ、動画インタビュー、コラムなどなど、
考えられるアイディアはすべて詰め込み、
どこからでもかかってこい!的なパワーに圧倒される。

また期間限定ではあるが、ブログ等に感想をコメント・トラックバック投稿すると、
『読書進化論』の増刷版に掲載されたり、勝間さんのイベントにご招待、
なんてこともあるようである。
ここまで周到に読者・書店・出版社を巻き込み、
互いに作用しあうような仕掛けをするなんて本当にすごい。

今まであまり意識したことがなかったが、
これからは受身の読書から行動する読書へと、
自分を進化させるような読書をしていきたい。
そして、「新しい本の形態」という実験の開発にも係わってみたい。
素直にそう思った。

「読書進化論」とは、
「読書を通して一緒に進化していこう」ということなのかもしれない。
勝間さんが本の向こう側で、「こっちへおいでよ」と手招きしているような気がした。
| 一般書 | 18:15 | comments(6) | trackbacks(0) |
■陽気なギャングが地球を回す
科目修得試験&レポート、無事全科目終了しましたぁ。
やっと終わったー。
ずっと脳みそフル回転してたので、もうボロボロ。
読みたい本もあるけれど、読む気力もなし・・・
こんなときには、映画よね。
というわけで、DVD借りてきました。

前から気になってた伊坂幸太郎さんの作品を映画化した、
『陽気なギャングが地球を回す』を選んでみました。
(ご覧になった方、いらっしゃいます?)

いや〜、オモシロカッタです。
映画批評のサイトでは、あんまり・・・というご意見もあるようですね。
でも私は、冒頭の「文字」がぶっ飛んでいくシーンを見ただけで
疲れきった脳みそが、激しくヨロコンデおりました。

ひとことでいうならば、「にぎやかに暴走する娯楽作品」って感じかしら。
ストーリーは、4人組で銀行強盗をするお話。(省略しすぎ?)
ギャングの配役は↓です。

人の嘘を見抜く力をもつ「成瀬」・・・大沢たかお
ロマンを求める語り部「響野」・・・・・佐藤浩市
天才スリ師「久遠」・・・・・・・・・・・・・・松田翔太
正確な体内時計をもつ「雪子」・・・・鈴木京香

人物は、佐藤浩市が演じる「響野」がイイ感じでした。
彼の銀行での語り、生で聴いてみたいです。

 「おとなげなく生きるのが 俺のポリシーなんだよ!」

響野の台詞、いいなぁ。
原作で同じ言葉を見つけたら、赤ペンで線を引いちゃうかも。
原作の方が、登場人物たちをもっと深くえがいているんだろうなぁ。

そう思ったら、もう原作が読みたくて読みたくてたまらなくなって。
でも今、図書館は特別整理期間で今月末までお休み。あーん。
というわけで、ポチッと購入してしまいました。
早く読みたいっっ。(脳みそ復活?)


陽気なギャングが地球を回す.伊坂幸太郎.祥伝社,2003.


陽気なギャングの日常と襲撃.伊坂幸太郎.祥伝社,2006.
| 一般書 | 17:19 | comments(8) | trackbacks(0) |
■子どもと親と教師のためのサイバーリテラシー

子どもと親と教師のためのサイバーリテラシー:ネット社会で身につける正しい判断力 .矢野 直明著,サイバーリテラシー研究所著,合同出版,2007.


 家庭で学校で使える情報教育の入門書です。インターネットのしくみ、利用法、マナー、ルール等、インターネット社会における基本的な知識を得ることができます。IT用語やアドバイスも参考になります。イラストをたくさん使って図解していますので、子どもやパソコン初心者の大人も理解しやすいです。また、2007年4月9日から朝日小学生新聞ではじまった「子どもと親のネット教室」という連載は、本書がもとになっています。

 「サイバーリテラシー」とは何でしょう。聞きなれないことばです。本書によれば、「現実社会とネット社会の違いを知り、ネット社会を正しく安全に生きるために不可欠な知識と能力」のことだそう。短くいうと、副題の「ネット社会で身につける正しい判断力」ということになるのでしょう。でも入門書ですから、まずは現実社会を取り巻いているインターネット社会のしくみや利用法から教えてくれます。

 目次の大見出は、次のようになっています。
第1章 インターネットのしくみと使い方
第2章 インターネットには危険もいっぱい
第3章 電子メールのしくみと上手な使い方
第4章 これだけは身につけたいケータイ・リテラシー
番外編 学校でもインターネット利用&知っておきたい著作権の意識

 子どもに「インターネットってなあに?」と聞かれて、わかりやすく説明することができますか? 私はできません。ネット歴9年。しかし私はインターネットのしくみをよく知らないまま、なんとなく使えるようになってしまった人間です。感覚的にはわかっているのですが、うまく説明することができないのです。

 我が家では、子どもがインターネットの世界と関わるときは、「親のいるときに、時間限定で、決められたサイトのみアクセスすること」という条件で許可してきました。「どうして決められたサイトへしかアクセスすることができないの?」と問われると、「危険だから」というあいまいな答えしか返せません。さらに、「どういうふうに危険なの?」と問われると、言葉をにごしたり、「とにかくいろいろ危険なのよっ!」と逆ギレしたり。子どもが成長するにつれ、理由なき制限を続けているわけにはいかなくなりました。

 そんなときに出会ったのがこの本です。読みやすい。わかりやすい。頭の中のぼんやりごちゃごちゃが、スッキリクッキリ整理されました。

 我が子たちのインターネットの使い方は、まだ「調べる」「見る・聞く」という段階です。しかしこの段階であっても、著作権の知識が必要です。学校では調べ学習等での「引用」について、どの程度教えているのだろうと気になりました。
 メールや掲示板等を利用するようになると、マナーやルールが必要です。楽しさは広がりますが、ことばのやりとりの難しさ、スパムメール、個人情報、匿名性を利用した危険などが潜んでいます。ケータイを利用するようになると、親の目も届きにくくなります。さらに、金銭が絡むようになってくると、また違ったトラブルが待ち受けています。
 
 読み終わった後、思いました。インターネットは制約のない世界。便利と危険が混在しています。子どもが危険と出会わないようにするためには、大人が責任をもって守らなくてはならないのです。インターネットでできること、気をつけなくてはいけないこと。その両方をふまえた上で、子どもの年齢や段階にあわせ、うまくつきあっていく方法を教えてあげなくてはならないのです。

 インターネット社会は常に進化しています。それに伴い、利便性や危険性も増しています。入門書を読んだ程度では、すべてにおいて正しい判断ができるようになるとは思えません。しかしこの本の知識が判断基準となり、小さな危険を回避することはできるでしょう。もうインターネットのない生活は考えられません。理由なき制限をするのはやめて、この本を子どもと一緒に読んで、学んで、考えていこうと思います。インターネット社会で生きる賢い利用者となるために。

■サイバーリテラシー研究所
http://www.cyber-literacy.com/
| 一般書 | 10:23 | comments(5) | trackbacks(0) |
■お札DEおりがみ 公式『ターバン野口』のつくりかた
明日から、スクーリングの講義がはじまるっていうのに
教科書を開いても、なんだか気合がはいらない。
コマッタナー。
・・・というわけで、少し前から話題になっている
お札DEおりがみしてみました。


▲ターバン野口:開運

初めてにしては、まあまあの出来。見本と比べるとちょっとターバンの巻き方がゆるくて「おっかさん風」になってしまった。ターバンの高さも足りないけれど、まあ良しとしよう。


▲ベレー帽野口:学業

あ、ベレー帽の角を折りわすれてる・・・。右側の髪の毛、もう少し折りこめばよかったかなぁ。勉強運にご利益があるそうなので、再チャレンジしなくては。


▲ヘルメット野口:交通安全

もう少し目深に折ればよかった・・・。車の中にお守りとして置いておきましょう。お財布忘れたときには使えるしね。

こんなことやってる場合じゃないのよねーと思いつつ、真剣に折っていました。
出来上がるととってもうれしい。
他にも魅力的な野口さんの折り方があるので、また作ってみたいです。
諭吉さんや一葉さんとはあまりご縁がありませんが、
こちらも作ってみたいです。
それにしても、ターバン野口を作り出したピロさんってスゴイですね。
頭の中はどーなってるのでしょうか。
脳ミソ少し分けていただきたいです。


お札DEおりがみ公式『ターバン野口』のつくりかた.いそにし まさお著,ピロ監修,長谷川 洋介監修,宝島社,2007.

■mixiコミュ:ターバン野口(管理人:ピロさん)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=914854
(コミュに参加しようか思案中。。。)

■PPPPPPHP:ターバン野口 作り方動画(ピロさんのHP内にて上映中)
http://pppppp.mods.jp
| 一般書 | 17:29 | comments(17) | trackbacks(0) |
■アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー.伊坂 幸太郎著.東京創元社,2003.


本屋さんで題名が気になって手にした文庫本。パラパラとページをめくると「仙台」という文字が目につきました。ん?仙台?その時は、結局本を買わなかったのですが、家に帰ってからも気になって、作者の伊坂幸太郎さんについて調べてみました。

伊坂さんは東北大学法学部出身で仙台市在住なのですね。おお〜仙台〜親近感。『アヒルと鴨のコインロッカー』で、2004年・第25回 吉川英治文学新人賞を受賞されています。そして、第1回本屋大賞第3位、2005年度「このミステリーがすごい!」国内編第2位にもランクイン。そーかー、そんなに有名な作品だったのね。ほぼ絵本と児童書しか読まない私は、まったく知りませんでした。もうすぐ公開される映画『アヒルと鴨のコインロッカー』は、なんとオール仙台・宮城ロケなのですって。

実は昨日、のんちゃんと二人で仙台の八木山動物公園に行ってきました。この動物公園もロケ現場のひとつだそうです。「アヒル」と「鴨」の写真、撮ってくればよかったかなぁ。。。




映画は、どんな風に仙台を案内してくれるのでしょう。身近な街が大きなスクリーンに映し出されると思うだけでワクワクします。これは原作を読んで、絶対に映画を観に行かなくてはっ!


■映画:アヒルと鴨のコインロッカー(公式ブログ)
〓2007年5月21日(土)仙台先行ロードショー!
http://www.ahiru-kamo.jp/

■東京創元社:アヒルと鴨のコインロッカー 映画試写レポート
http://www.tsogen.co.jp/wadai/ahiru_eigaka.html

■仙台カフェ:アヒルと鴨のコインロッカー 特設ページ
“映画「アヒルと鴨のコインロッカー」を応援しよう”
http://www.sendai-cafe.com/modules/tinyd3/index.php?id=119

■仙台市八木山動物公園
http://www.city.sendai.jp/kensetsu/yagiyama/
| 一般書 | 05:19 | comments(10) | trackbacks(1) |
■子どものセンスは夕焼けが作る

子どものセンスは夕焼けが作る .山本 美芽著.新潮社,2006.


 タイトルに吸い寄せられるようにして手にした一冊。タイトルと表紙の印象そのままに、スッと沁みこんで共感・実践したくなる、センスを磨く技がたっぷり詰っています。センスを磨きつつ、子育ても楽しむ。そんなすてきな親に私もなれるかも・・・なりたい・・・。読んでいるうちに、そんな気にさせられました。

 著者の山本美芽さんは、音楽ライターであり、子育て真っ最中のお母さん。この本の中で提案しているセンスを磨く方法は、仕事で、いろいろな方とのインタビューを通して感じたことが源になっています。発見したことをご自身の子育ての中で実践し、娘さんや生活の変化を紹介。時間がなくても、お金がなくても、日々の暮らしのなかでどれもできそうなことばかりです。簡単だけれど、なかなか気づかないこと。知らずに実践していたけれど、こういう効果があったんだと確認できたこと等、どの章も興味深く読めました。センスを磨く方法は11の章に分類され、次のようなタイトルがつけられています。

  第1章 部屋のながめを変える
  第2章 色を大切にする
  第3章 とにかく毎日たくさん歌う
  第4章 質感をとらえる
  第5章 遊びを大事にする
  第6章 お母さん自身をメンテナンスする
  第7章 感覚の引き出しをつくる
  第8章 存在感を磨く
  第9章 「お金がない」を禁句にする
  第10章 嫉妬心を飼いならす
  第11章 おだやかな気持ちを保つ

 章タイトルを読んだだけで、なんだかワクワクしませんか。私は自分の気になった章が早く読みたくて、先へ先へと読み進めました。

 たとえば、「質感をとらえる」の章には、五感を使って食べ物を味わうことを心がける、とありました。焼きたてのパンを手渡して、「わあ、いいにおい!パリパリしてるね!」と言い、パンが冷めてしまったら「しっとりしちゃったね」と声をかける。食べる前、食べている時、食べた後、残ったもの。「おいしい」という言葉だけでなく、もうすこし具体的なことばを使って話すこと。香り、形、味、歯ざわり、噛みごたえ、舌触りなど、「素材の状態を意識させることに意味がある」のだ、この意識の積み重ねが、モノを見極める「洞察力」へとつながっていくのだ、と山本さんは書かれています。これだったら私にもできそう。是非やってみたいです。

 読み終わって感じたことは、子どものセンスを磨くのは親である「大人」なのだということ。日常の接し方ひとつで、親は子どものセンスを、楽しみながら自然に伸ばしてあげられるのです。親も子も、暮らしの中で習慣化することで身につき、感性豊かな人になれるのです。

 「ウチの子、センスないなぁ」と感じたら、まずは自分の日々の暮らしぶりを振りかえってみてください。そして、自分のセンスに疑問を感じる方は、是非この本を読んでみてください。子どものセンスだけでなく、大人のセンスを磨くヒントも、もらえるはずです。

 仕事と育児、両方をがんばってる方にもオススメです。限られた時間の中で、子どもと遊んだり接したりするエピソードがたくさん紹介されています。自分のライフスタイルの中で「これだったらできそう!」という技が見つかると思います。仕事もママもしなくっちゃならない。両立しながらでも、子育てってこんなに楽しくできるんだ、と元気と発見がもらえますよ。
| 一般書 | 21:40 | comments(6) | trackbacks(1) |